新機能および機能改善点
デバイス管理およびデバイス接続
デバイス管理アプリケーションの様々な機能が大幅に拡張されました。
デバイス構成管理の強化
構成管理機能が強化されました。
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構成タイプを指定することができるようになりました。
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構成リポジトリには一覧画面が表示されます。構成タイプを表示し、構成をフィルタリングすることも可能です。
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デバイスがサポートする構成タイプの一覧を示す「c8y_SupportedConfigurations」フラグメントをデバイスが持っている場合、複数の構成を持つことができるようになりました。
詳しくは、ユーザーガイドのデバイス管理 > デバイスデータの管理 > 構成の管理を参照してください。
ファームウェアおよびソフトウェアのアップデート機能の強化
ファームウェアおよびソフトウェアのアップデート機能が強化されました。
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各ソフトウェアのバージョン管理、各ファームウェアのバージョン・パッチ管理が可能になりました。
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デバイスの ソフトウェア タブから、1つのデバイスに複数のソフトウェアをインストールし、個別に更新・削除することができます。また、ソフトウェア タブには、前回操作時の操作状況が表示されます。
詳しくは、ユーザーガイドのデバイス管理 > デバイスデータの管理を参照してください。
一括操作機能の強化
一括操作の機能を大幅に強化しました。
一括操作の詳細とその状態は、デバイス制御ページの一括操作タブで確認することができるようになりました。また、操作の種類で一括操作を絞り込むことができるようになりました。
一括操作を追加するための新しいウィザードが実装されました。一括操作ウィザードからは構成の更新、ファームウェア更新、ソフトウェアア更新、デバイスプロファイルの適用を選択できます。
詳しくは、ユーザーガイドのデバイス管理 > デバイスの監視と制御 > オペレーションの操作を参照してください。
その他の強化内容は以下の通りです。
- 一括操作の作成ダイアログで、一括操作の名前を変更するために タイトル フィールドが実装されました。さらに、備考 フィールドが追加され、一括操作に関する追加情報を記入できます。
- 一括操作 タブで、一括操作の詳細画面に監査ログが表示されるようになりました。さらに、管理アプリケーションの 監査ログ ページには、一括操作用のフィルタータイプが追加されました。
- 一括操作 タブがリアルタイムで更新されるようになりました。更新 ボタンが削除されました。
- 一括操作が失敗した場合、ユーザーはステータスを手動で成功に設定できるようになりました。
- 一括操作のデバイスは、チェックボックスを介してグループおよびサブグループでフィルタリングできるようになりました。
詳細については、 ユーザーガイドのデバイス管理 > デバイスの監視と制御 > オペレーションの操作を参照してください。
新機能 - デバイスプロファイル
デバイスプロファイルは、デバイスにデプロイ可能なファームウェアのバージョンと、1つまたは複数のソフトウェアパッケージ、1つまたは複数の設定ファイルの組み合わせを表しています。
デバイスプロファイルに基づき、特定の構成を単一デバイスまたは複数デバイスに一括操作機能で割り当てることができます。
詳しくは、ユーザーガイドのデバイス管理 > デバイスデータの管理 > デバイスプロファイルの管理を参照してください。
新機能 - 信頼できる証明書
Things Cloudでは、認証に X.509 証明書を使用して MQTT プロトコル経由でデバイスを接続することができます。これを行うには、証明書が Things Cloud によって信頼されている必要があります。
UIで信頼できる証明書を管理する方法の詳細については、ユーザーガイドのデバイス管理 > デバイスデータの管理 > 信頼できる証明書の管理を参照してください。
証明書を使用したデバイスの接続については、デバイス SDK ガイド の MQTTデバイスインテグレーション > デバイス証明書 を参照してください。
Open API 仕様書
リリース10.14では、Things Cloud REST APIのOpen API仕様を公開予定です。この新しい仕様では、OpenAPI 3.0標準に従って Things Cloud REST API全体(つまり、利用可能なエンドポイント、各エンドポイントでの操作、各操作での入出力、認証方法など)が記述されています。
新しい仕様は以前のリファレンスガイドを強化したもので、リリース10.14からこちらに移行します。こちら からアクセス可能です。
コックピット
新しいレポートページ
すべてのレポートは、ナビゲーターの レポート メニュー項目の下に表示されるようになりました。このページからレポートを作成、更新、および削除できますが、上部バーの プラス ボタンからはできなくなりました。レポートの見た目は、ダッシュボードに合わせて更新されました。また、トップレベルのナビゲーターメニュー項目になるようにレポートを構成できるようになりました。
エクスポート メニュー項目は 構成 メニューの下に移動しました。
詳細はユーザーガイドのコックピット > レポートの操作を参照してください。
コックピットとデバイス管理 - グループのサブアセット画面の改善
グループ画面、特にサブアセット画面が再設計され、並べ替えとフィルタリングのオプションがサポートされるようになりました。
コックピットアプリケーションの サブアセット タブに、グループ情報、グループのメモ、およびグループのすべてのサブアセットがリストで表示されるようになりました。サブアセットは、並べ替えまたはフィルタリングできます。
サブアセット タブは、ダッシュボードの隣に表示されます。スマートルールは別のタブで設定されるようになりました。
デバイス管理アプリケーションでは、ナビゲーターでグループをクリックすると、新しい サブアセット タブが最初に表示されるようになりました。
詳細については、ユーザーガイドのコックピット > アセット管理 および デバイス管理 > デバイスのグループ化を参照してください。
UI - 改善された検索機能
トップバーの 検索 ボタンからアクセスできる検索機能が改善されました。完全一致の検索に加えて、「次で開始」、「含む」、「次で終了」オプションで検索することもできるようになりました。
詳細については、ユーザーガイドのはじめに > UI の機能と特徴 を参照してください。
監査ログの強化
監査ログ機能が拡張されました。監査ログには以下も含まれるようになりました。
- OAI-Secure およびシングルサインオンを利用した UI 経由でのユーザーログインに関する情報
- パスワードを変更したユーザーとパスワード変更を開始したユーザーを含む、ローカルプラットフォームユーザーのパスワード変更
Things Cloud OpenAPI 仕様の Audits セクションも参照してください。
日付指定の新しいクエリパラメータ
一定期間のアラームおよびイベントデータの収集を容易にするために、REST API で 2 つの新しいクエリパラメータを使用できるようになりました。メジャーメントデータは対象外です。
既存のクエリを変更する必要はありません。ver.10.6 以前と同じように動作します。日付と時間を指定するクエリの場合、使用可能な新しいパラメーターは次のとおりです。
- lastUpdatedFrom [DateTime型]
- lastUpdatedTo [DateTime型]
これらの新しいパラメータは、Things Cloud の OpenAPI ドキュメントに記載されています。
- https://developer.ntt.com/iot/docs/api/core/#operation/getAlarmCollectionResource
- https://developer.ntt.com/iot/docs/api/core/#operation/getEventCollectionResource
トークンベースの認証ログインモードのセキュリティの改善
Things Cloud のセキュリティレベルを向上させるために、OAI-Secure 認証 (OAuth Internalモードの後継) が、新しく作成されたテナントのデフォルトのログインモードとして使用されるようになりました。さらに、これらのテナントに対する基本認証の使用は制限されます。つまり、デフォルトでは Web ブラウザーは基本認証を使用できなくなります。ただし、設定を有効にすることで引き続き基本認証は利用可能です。また、基本認証は引き続き IoT デバイスに対して許可されます。
さらに、トークンベースのセッションを構成するために、認証 ページにさまざまなオプションが追加されました。新しい構成オプションは、たとえば、テナントのユーザーを再認証する頻度や、ユーザーが使用できる同時セッションの数を決定します。デフォルトのログインモードまたは OAI-Secure 構成に関連するすべての設定は、テナントレベルで変更できます。
詳細については、ユーザーガイドの管理 > 設定の変更 > 認証設定の変更を参照してください。
Things Cloud にデプロイされた、または Things Cloud と統合されたすべてのカスタムアプリケーション (ウェブアプリケーションなど) は、OAI-Secure による認証をサポートする必要があります。OAI-Secure認証が未対応の場合、テナントの基本認証の設定を有効にすることで引き続きカスタムアプリケーションを利用できます。
新しいエコシステムメニュー
管理アプリケーションの以前の アプリケーション ページは、より明確な構成とナビゲーションを提供するために再構成されました。新しい エコシステム メニューが利用可能になり、アプリケーション と マイクロサービス にグループ化されました。
アプリケーション ページには、Web および外部アプリケーションを一覧表示する すべてのアプリケーション タブと、「feature」タイプのアプリケーションを一覧表示する 機能 タブが表示されます。マイクロサービス ページには、「microservice」タイプのすべてのアプリケーションが一覧表示されます。サブスクライブされたアプリケーションと独自のアプリケーションの分離は、アプリケーションリスト (サブスクライブまたはカスタム) のラベルに反映されるようになりました。
詳細については、ユーザーガイドの管理 > アプリケーションの管理 および 管理 > マイクロサービスの管理と監視を参照してください。
カスタムコックピット構成
Things Cloud では、個々のニーズに応じてカスタムコックピットアプリケーションを構成できるようになりました。関連する権限がある場合は、デフォルトのコックピットアプリケーションを複製することで、いくつかの設定をカスタマイズすることができます。設定の1つとして、アラーム/データエクスプローラーなどの使用可能な機能のうち、ナビゲーターに表示する必要があるものを選択できます。
また、ナビゲーターで最上位ノードとして表示するグループまたはサブグループを指定することもできます。このようにして、デフォルトのコックピットとは異なる独自のコックピットアプリケーションを構成できます。
詳細については、ユーザーガイド のコックピット > コックピットアプリケーションの構成を参照してください。
新しいアセットセレクター
ウィジェットは、新しいデバイスとアセットセレクターをサポートするようになりました。新しいセレクターを使用すると、現在選択されているウィジェットに適用可能なすべてのグループとデバイスをすばやくナビゲートできます。
さらに、デバイスとアセットをグローバルに検索できます (レポートまたはホームダッシュボード用)。グループに多くのアイテムが含まれている場合、現在の階層をフィルタリングできます。
詳細については、ユーザーガイドのコックピット > ダッシュボードとレポートでのウィジェットの使用を参照してください。
タイムゾーンサポートの改善
スマートルールおよび Apama Analytics Builder のテキスト代替ブロック(ver.10.14で追加予定の新ブロック)では、#{time}
変数のタイムゾーンを #{time:TZ=America/New_York}
形式で指定できるようになりました。また、FORMAT
パラメータを定義することで時刻のフォーマットを設定可能です。#{time:TZ="America/New_York",FORMAT="HH:mm:ssZ"}
のように記述できます。
ユーザーガイド のコックピット > スマートルールコレクションも参照してください*
また、テナントオプションを使用して、EPL スクリプトの on all at
タイマーに使用されるタイムゾーンを設定できるようになりました。テナント オプションを設定するには、microservice.runtime
カテゴリと timezone
キーを指定します。
このテナントオプションは、マイクロサービスの起動時にのみ読み取られます。テナントオプションが変更された場合、マイクロサービスは次回のマイクロサービス再登録時にのみこの情報を取得します。
カスタムストリーミング処理ガイド の高度な機能 > リスナーも参照してください。
新しいストリーミング分析アプリケーション
ストリーミング分析と呼ばれる新しいアプリケーションが Things Cloud アプリケーションスイッチャーで利用できるようになりました。 以前のバージョンの Apama Analytics Builder および Apama EPL Apps アプリケーションは、新しいストリーミング分析アプリケーションの一部になりました。
ストリーミング分析アプリケーションは、Apama Analytics Builder および Apama EPL Apps ページの表示を制御するメカニズムを提供します。古い Apama Analytics Builder または Apama EPL Apps アプリケーションが特定のロールまたはユーザーに割り当てられていた場合、テナントはロールを構成してアクセス権限を設定し、ストリーミング分析アプリケーション内の対応するページの表示を制御するために該当のロールを割り当てる必要があります。これには特定の移行作業が必要になります。 詳細については、ストリーミング分析アプリケーションへのアクセスの制御 を参照してください。 この移行は、手動で実行する必要がある 1 回限りの手順です。 詳細については、新しいアプリケーションの ホーム画面 の説明を参照してください。
Apama EPL Apps の強化
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新しい EPL サンプルが EPL エディターから利用できるようになりました。
- アラーム受信時、電子メールや操作を送信する
- ユーザーが指定した期間に測定値が受信されない場合、アラームを発生させる
- デバイスがジオフェンスを離れた場合はアラームを発生させ、再進入した場合はクリアする
- 測定値がしきい値を超えた場合にアラームを発生させる
上記は、利用頻度が高い以下のスマートルールのように動作する EPL サンプルです。
- 測定がない場合にアラームを作成
- ジオフェンスでアラームを作成
- 測定しきい値でアラームを作成
これらのスマートルールの詳細については、ユーザー ガイド の コックピット > スマートルールコレクション を参照してください。
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EPL アプリを *.mon ファイルとしてダウンロードできるようになりました。エクスポート メニューからダウンロード可能です。
Apama Analytics Builder の強化
本項目では、Software AG 社の Apama Analytics Builder の Web サイト(英語)を参考情報として引用しています。
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下記の新しいブロックが追加されました:
- スマートルール用:
- KPI (このブロックは「測定のしきい値の場合、アラームを作成」スマートルールのコア機能を実装しています。 ユーザーガイドの コックピット > スマートルールコレクション も参照してください)
- テキストの代替 (ユーザーガイドの コックピット > スマートルールコレクション > スマートルール変数 を参照してください)
- 位置とジオフェンスのサポート:
- デバイス以外の入力と出力 (ユーザーガイド の コックピット > スマートルールコレクションの「アラーム時に電子メールを送信」スマートルールも参照してください)
- 計算と集約ブロックの追加:
- ユーティリティとフロー操作の追加:
- スマートルール用:
新規ブロックに関するより詳細な情報は Block Reference をご覧ください。
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テンプレートモデルが使えるようになりました。テンプレートモデルは、1つ以上のテンプレートパラメーターが定義されているモデルです。テンプレートパラメーターは、ブロックパラメーターの型がテンプレートパラメーターの型と同じであれば、任意の数のブロックパラメーターにバインドできます。
- ブロックのパラメーターをテンプレートパラメーターに切り替えてから、新規または既存のテンプレートパラメーターを割り当てることができます。詳細は Editing the parameters of a block をご覧ください。
- テンプレートパラメーターを編集するための新しいダイアログボックスが利用可能になりました。詳細は Managing template parameters をご覧ください。
- 新しいインスタンスエディターが提供されます。インスタンスエディターを使用すると、同じモデルの異なるインスタンスを設定できます。各インスタンスのブロックは、テンプレートパラメーターに異なる値を使用できます。各インスタンスは、個別にアクティブ化、非アクティブ化、または異なる実行モードを使用できます。詳細は Using the Instance Editor をご覧ください。
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モデルマネージャーでサンプルが提供されるようになりました。これらは Things Cloud のスマートルールと似た内容です。サンプルから新しいモデルを作成することにより、サンプルをベースにモデルのカスタマイズもできます。Apama Analytics Builder のドキュメントの First steps: Creating a model from a sample や、新しい サンプル タブについて記載がある The model manager user interface もご覧ください。
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Apama Analytics Builder が Things Cloud の標準ユーザーインターフェイス言語をサポートするようになりました。詳細については、ユーザーガイド の利用可能な言語を参照してください。
その他
Cumulocity IoT Sensor App
iOSおよびAndroidスマートフォン向けに、無料のスマートフォンアプリ「Cumulocity IoT Sensor App」の新バージョンがリリースされました。従来の「Cloud Sensor App」の後継となります。
新しい Cumulocity IoT Sensor App は、Cockpitアプリケーションのウェルカムウィジェットの新しいクイックリンクからアクセスできる新しいスマートフォンウィザードと連動しています。
詳細は、ユーザーガイドのCumulocity IoT Sensor Appを参照してください。 また、機能の有効化の手順は 開発者レポート > Sensor App(スマートフォンアプリ)の利用開始方法と利用例 をご覧ください。
ver.10.14バージョンアップでの注意事項
今回のバージョンアップ後の注意事項を記載します。該当するワークアラウンドがある場合はそれらを適用してください。
対象 |
事象 | ワークアラウンド |
---|---|---|
ver.10.14用ブランディングファイルの再適用 | バージョンアップに伴いブランディングファイルが一部更新されます。ブランディングをカスタマイズしているお客様は、ver.10.14へのバージョンアップ後、ver.10.14用のブランディングファイルを再適用いただく必要があります。開発者レポートの ロゴや配色を変更する方法の手順を参考にカスタマイズ設定を追加し、テナントに再適用いただくようお願いいたします。開発者レポートからver.10.14用のブランディングファイルをダウンロードできます。ver.10.6.6でも動作しますので、バージョンアップ前に適用いただくことも可能です。 ver.10.6とver.10.14のブランディングファイルの差分は以下の通りです。 (1) options.jsonの変更 ・ extraCssUrls に新たなcssファイルを2つ追加・ contextHelp: false の追加(2) ui-assets に新規ファイル追加 ・docPaneSample.css ・legalOptions.css |
- |
非推奨となったApama EPL機能 | .CHANNEL が非推奨となりました。ver.10.14では引き続き動作しますが、将来のバージョンで廃止予定のため互換性のある記述への置換をお願いいたします。(1) 通知をサブスクライブする場合、 .SUBSCRIBE_CHANNEL をご利用ください (2) プラットフォームにデータを送信する場合、.SEND_CHANNEL をご利用ください
|
- |
認証機能の仕様変更によるエクスポートファイルのダウンロード先変更 | ver.10.14から認証機能の仕様変更があり、デフォルトの設定(OAI-Secure)ではブラウザからのAPIリクエスト(Basic認証を利用したもの)は許可されなくなりました。 ・10.6.6で作成した既存テナントにおいて、自動で既存の設定は変更されません。 ・10.14で新規作成したテナント(サブテナント含む)では、OAI-Secureがデフォルトになります。(変更は可能です) 上記の仕様変更に伴い、エクスポートされたファイルのダウンロード先が以下に変更になりました。 ・変更後のリンク: {tenant-domain}/apps/cockpit/index.html#/?download={{binaryId}} ・認証方法の設定とアクセス方法によっては、従来のリンクはご利用頂くことが出来ません。10.14以降は、ファイルダウンロード時には基本的に上記のリンクをご利用下さい。 ※スケジュールされたエクスポートを設定している場合、手動でDLリンクを修正する必要があります。 |
- |
Apama-ctrlマイクロサービスのログタブ非表示 | 管理アプリの「エコシステム」>「マイクロサービス」>「Apama-ctrl-xc-xg」のように遷移した際に「ログ」タブが表示されない場合があります。 | 該当のお客様は Things Cloud Support までお問い合わせください。 |
Web SDKで拡張した古いUIバージョンのカスタムアプリケーション | WEB SDKを利用したアプリケーションの拡張で、UIに古いバージョンが指定されているカスタムアプリケーションをデプロイした場合、ログイン画面が表示されない場合があります。同様にローカルの開発サーバーを立ち上げた場合にもエラーが表示される場合があります。 認証設定を「OAI-Secure」に変更することでこの問題は解消されます。 あわせて、拡張したカスタムアプリケーションのUIバージョンを弊社提供のUIバージョン(1014.0.422)に更新することをお勧めします。バージョンの更新についてはWeb SDKのバージョンを更新するをご覧ください。 |
いずれの対応も難しい場合、拡張していないアプリケーションにログインした後、アプリケーションスイッチャーから拡張したカスタムアプリケーションに切り替えてご利用下さい。 |
Apama EPL での HTTPサービス呼び出し | JSONコーデックに変更があったため、HTTPサービスの更新系のリクエストでレスポンスに400(Bad Request)が返却される場合があります。createAndExecuteRequest アクションの payloadに string型を指定している場合は、dictionary型に変更することで解消されます。 |
- |
その他の詳細な注意事項は下記をご覧ください。
コア機能
Internet Explorer 11 のサポート終了
Things Cloud は Internet Explorer 11 をサポートしなくなりました。Things Cloud は、Internet Explorer の後継として、Chromium ベースの Microsoft Edge ブラウザーの最新バージョンを引き続きサポートします。これにより、最先端のユーザー体験を提供し続けることができます。
OPC UA legacy デバイスインテグレーションの提供終了
クラウドフィールドバスの機能として、OPC UA サーバを Things Cloud に接続する OPC UA legacy 機能を提供していましたが、ver.10.14 へのバージョンアップで提供終了いたします。
Smart REST 応答メッセージ
エラーコード「40」が削除されます。
現在、SmartREST 1.0 経由で Things Cloud に接続すると、次のようなエラー「40」が表示される場合があります。
40,,/meta/connect,402::Unknown client
86,,,0,handshake
このエラーは、プラットフォームが再起動したか、セッションが期限切れになったか、またはその他の接続の問題が発生したことを意味します。 ただしドキュメントでは、「40」は「テンプレートが見つかりません」と記載があるため、40という数字が誤解を招く表記になっています。
エラーコード「40」が削除されると、エラーは次のようになります。
86,,,0,handshake
デバイス SDK およびエージェントを介して接続されたデバイスについては変更は必要ありません。ただし、独自のデバイス接続を設計した場合は、この変更に注意してください。
バイナリサイズの計算改善
バイナリファイルサイズの計算が改善され、以前使用されていたコンテンツの長さではなく、ファイルの合計サイズが反映されます。
ユーザーとテナント作成時、有効な電子メールアドレス入力の必須化(REST、MQTT、および UI に影響)
新しいユーザーとテナントを作成する際のセキュリティが強化されます。API に変更はありませんが、電子メールアドレスの入力はオプショナルではなく必須になります。また、電子メールアドレスのバリデーションが追加されます。電子メールアドレスはパスワードのリセットプロセスで使用されます。
テナントドメインのアンダースコア使用不可
RFC 仕様 https://tools.ietf.org/html/rfc2181 に従って、テナントドメイン名にアンダースコアを使用できなくなります。この変更は、新しいテナントの作成にのみ影響します。ドメイン名にアンダースコアが含まれる既存のテナントは、引き続き正常に機能します。
MQTT - ブートストラップ認証情報使用の強制
プラットフォームのセキュリティを改善するために、dcr/ucr
にサブスクライブするときにブートストラップユーザーの使用を強制します。この動作の強制により、ブートストラップユーザー以外の資格情報を使用した s/ucr
または s/dcr
トピックへのサブスクリプションは失敗します。
デバイス管理 - グループノートの削除
ver.10.6では、デバイス管理アプリケーションにはグループにノートを追加するための場所が 2 つあります。1つはノート領域、もう1つはグループの 情報 タブのグループデータのノート項目です。今回のリリースでは、ノート領域が UI から削除されます。過去登録したグループノートには引き続き REST API を使用してアクセスできますが、デバイス管理 UI には表示されなくなります。
さらに、新しいグループビューが導入され、現在の 情報 タブと サブアセット タブの情報が統合されます。
強力なパスワードを強制(緑) オプション
管理アプリケーションの 設定 > 認証 から設定できる「強力なパスワードを強制(緑)」オプションを有効にした場合、システム既定の最小パスワード長を満たすパスワードを設定する必要があります。 このオプションは、ユーザー登録時のパスワード設定時や自動で生成されるデバイス認証情報のパスワード長に影響します。強力なパスワードの最小パスワード長はシステム既定のものでカスタマイズはできません。
REST API
監査ログの DELETE メソッドの削除
ver.10.6 リリースノートの注意事項 で記載されているように、管理者による監査ログエントリの削除は許可されなくなりました。このメソッドは廃止され、削除されました。監査 API へのすべての DELETE 要求は、「405 メソッドは許可されていません」というエラーを返します。
保持ルールは引き続き監査ログに適用され、指定された保持期間よりも古い監査ログレコードは削除されることに注意してください。
/devicecontrol/notifications エンドポイントの利用非推奨
/devicecontrol/notifications
エンドポイントは非推奨となりました。代わりに /notification/operations
エンドポイントをご利用ください。
/cep/realtime エンドポイントの利用非推奨
/cep/realtime
エンドポイントは非推奨となりました。代わりに /notification/realtime
エンドポイントをご利用ください。
TenantOptionCollection API - カテゴリとキーの特殊文字の使用不可
下記の問題を防ぐために、カテゴリまたはキーに特殊文字を含むテナントオプションの作成が無効になりました。
- カテゴリとキーに特殊文字が使用されている場合、TenantOptionCollection API はコレクションの結果ではなく 400 を返却してしまう
- カテゴリまたはキーに特殊文字を含む新しいテナントオプションを作成すると、生成されたセルフリンクが存在しないオプションを指してしまう
- 特殊文字を使用するとセルフリンクが壊れ、ユーザーは REST API を介してこれらのオプションを取得または削除できない
参考情報として、すべての HTTP エンコード文字および制御文字 (\u0000 など) を無効にしています。
HTTP でエンコードされた文字の一覧は次のページを参照してください: https://secure.n-able.com/webhelp/NC_9-1-0_SO_en/Content/SA_docs/API_Level_Integration/API_Integration_URLEncoding.html
インベントリ API の破壊的変更 - プロパティ設定の制限
インベントリ API は、いくつかのプロパティは内部システムでの使用に制限され、外部ユーザーは設定できなくなります。 この変更の目的は、パフォーマンスの向上です。
これらのプロパティで送信されたリクエストの場合、それらはプラットフォームによって無視され、設定されません。
上記の内部フラグメントは、_c8y_Internal
、_hierarchyCalculated
、_hierarchy:root
、および _parent:
で始まるすべてのフラグメントです。
たとえば、ユーザーが次の形式でリクエストを送信するとします。
{
"name": "testDevice",
"owner": "device_654321",
"c8y_IsDevice": {},
"_parent:3":{}
}
現在ペイロード全体が保存されていますが、ver.10.14へのアップグレード後は "_parent:3"
フラグメントは無視され、保存されません。
セキュリティ
ブラウザベースの基本認証の変更
10.5 リリースでは、Things Cloud プラットフォームのセキュリティを強化するために、ブラウザベースの認証用の新しいトークンベースのメカニズム (OAuth Internal) が導入されました。
ver.10.14 リリースでは、ブラウザベースのアプリケーションの認証方法として、OAI-Secure認証(OAuth Internalの後継)が新規作成されたテナントでデフォルトで有効になります。
基本認証は引き続きフォールバックとして使用できますが、手動で有効にする必要があります。 詳細については、ユーザーガイド の 管理 > 設定の変更 を参照してください。 デバイスの基本認証は、この変更の影響を受けないことに注意してください。
将来のリリースでは、基本認証のフォールバックはブラウザーベースのアプリケーションから削除され、すべてのアプリケーションはトークンベースの認証メカニズム OAI-Secure を使用するよう強制されます。 この場合、OAI-Secure をサポートしないすべてのカスタム Web アプリケーションは、新しく作成されたテナントでは機能しません。 独自の Web アプリケーションを開発した場合は、OAI-Secure 認証メカニズムをサポートするように修正をお願いします。ver.10.5 以降の適切なSDKを利用して認証メカニズムを変更し、アプリケーションをビルドし直すことが必要になります。
ストリーミング分析
Apama での Things Cloud API
withResponse
アクションは、すべての定義済みタイプ(ManagedObject
、Alarm
、Event
、Measurement
、MeasurementFragment
、Operation
)で非推奨になりました。将来のリリースでは削除される予定です。
定義済みのタイプには、新しい withChannelResponse
アクションを使用してください。
これにより、これらのオブジェクトタイプのいずれかが作成または更新されたときに、アプリケーションは <type>.SUBSCRIBE_CHANNEL
チャネルで応答を受け取ることができます。
詳細については Apama ドキュメントを参照してください。
- Updating a managed object
- Creating a new alarm
- Creating a new event
- Creating a new measurement
- Creating measurement fragments
- Creating a new operation
Apama EPL で削除された項目
ver.10.6 までに非推奨となったいくつかのマイナーな機能が Apama EPL から削除されました。 次の表は、Things Cloud に関連する削除された項目と推奨される代替方法を示しています。
削除された項目 | 代替 |
---|---|
aggregate prior | aggregate nth |
decimal.nextafter | decimal.nextAfter |
dictionary.getDefault | dictionary.getOr |
float.nextafter | float.nextAfter |
Apama での Things Cloud トランスポート
-
GeoFenceContainer.createGeoFenceContainer()
アクションは、float として解析できないlat
またはlng
値が指定された場合に例外をスローしなくなりました。 代わりに、その座標に対して空のoptional<GeoFencePoint>
が作成されるようになりました。GeoFenceContainer
イベントの詳細については、API Reference for EPL (ApamaDoc) のcom.apama.cumulocity
パッケージを参照してください。 -
Things Cloud へのクエリで、
pageSize
が 50 未満で、currentPage
が設定されていない (デフォルト) 場合、警告メッセージが記録されるようになりました。 これは、currentPage
を設定せずに小さいpageSize
を設定すると、クエリの実行が非常に遅くなる可能性があるためです。 たとえば、最初の 20 項目を要求するには、pageSize
を 20 に、currentPage
を 1 に設定する必要があります。Apama ドキュメントの Paging Cumulocity IoT queries も参照してください。
Apama Analytics Builder - フラグメントプロパティ名の名前変更
測定入力 ブロックは、フラグメントに使用されるプロパティ名を出力値の一部として送信します。以前のバージョンでは、このプロパティ名は frgment
でした。 これは現在、 fragment
に変更されています。現在、プロパティ名 frgment
と fragment
の両方がサポートされています。
ただし、 frgment
は非推奨になり、将来のリリースで削除される予定です。したがって、すべてのブロックで frgment
を fragment
に変更することを推奨します(たとえば、Extract Property ブロックの Property Path パラメーターの値)。
Web SDK
注記: Web SDKの変更は、Web SDK を使用して Things Cloud UI アプリケーションを拡張したり、独自の Web アプリケーションを構築している場合にのみ影響します。
Angular 12 へのアップグレード
ver.10.14 リリースでは、Angular をバージョン 8 からバージョン 12 にアップグレードする予定です。ビューエンジンが非推奨になったため、デフォルトのレンダラーも Ivy に変更します。
アップグレードの手順については、Web SDK ガイド の アップグレード > Web SDKのバージョンを更新する を参照してください。
さらに、Ivy と Angular 12 の変更点の詳細については、次のリソースを使用できます。
Web SDK の @c8y/client コンポーネントでの RxJS の使用の廃止
RxJS ライブラリメソッドから @c8y/client
ライブラリを分離します。Observable またはその他の RxJS 機能は削除されます。コードで引き続きリアルタイムデータを使用するには、新しい Observable()、defer()、または from() を使用して Observable を構成してください。
例えば以下のように記述できます。
observable(channel: string) {
return new Observable<any>(observer => {
const subscription = this.realtime.subscribe(channel, msg => {
const data = {
channel: msg.channel,
data: msg.data.data,
id: msg.id,
realtimeAction: msg.data.realtimeAction
};
return observer.next(data);
});
return () => this.realtime.unsubscribe(subscription);
});
}
leaflet ライブラリの更新
モバイルデバイスの「マップ」ウィジェットでのナビゲーションを改善するには、リーフレットライブラリを更新する必要があります。リリース 10.14 では、リーフレットライブラリがバージョン 1.7.1 に更新されます。
Things Cloud Web SDK の上に独自のカスタムマップを実装した場合は、その実装が適切に機能することを確認してください。問題が発生した場合は、leaflet の変更履歴 を参照し、非推奨の機能を使用しているかどうかを確認してください。
変数 HOOK_ROUTE_ONCE の削除
新しい Web SDK プラグインの概念のコンテキストでは、変数 HOOK_ROUTE_ONCE は HOOK_ROUTE に変更されました。また、HOOK_ROUTE_ONCE は削除され、利用できなくなりました。HOOK_ROUTE_ONCE を含むアプリケーションを更新する場合は、代わりに HOOK_ROUTE を使用してください。
変数 HOOK_COMPONENT の削除
非推奨の HOOK_COMPONENT が削除され、HOOK_COMPONENTS が採用されました。HOOK_COMPONENT を含むアプリケーションを更新する場合は、代わりに HOOK_COMPONENTS を使用してください。
Web SDK - Font Awesome アイコン から新しいアイコンへの移行
Font Awesome アイコンが、Software AG の Delite Design System で使用されるアイコンに合わせたより大きなアイコンセットに置き換えられました。Font Awesome ライブラリは、Things Cloud Web SDK では使用されなくなります。
プレフィックス fa-**
を持つすべての CSS クラスは、dlt-c8y-icon-**
プレフィックスを使用するように変更されますが、アイコン名は変更されません。c8y-icon ディレクティブも、この動作を反映するように更新されました。fa-**
ユーティリティクラスも変更され、より一般的な接頭辞 icon-**
を使用するようになりました。
これらのアイコンを使用するには、c8y-icon ディレクティブを利用する必要があります。
ngx-bootstrap の 5.6.1 へのアップグレード
ツールチップとスクロールバーに関するさまざまなレイアウトの問題を修正するために、ngx-bootstrap ライブラリはバージョン 5.6.1 にアップグレードされます。
この変更は、Things Cloud UI 拡張機能またはカスタム Web アプリケーションを構築している場合に影響を与える可能性があります。
重要な変更は ngx-bootstrap モジュールのインポート箇所です。ver.10.14では BsModalRef などのモジュールをインポートするときは、下記のようにインポート元の正確なディレクティブを指定する必要があります。
import { BsModalRef } from 'ngx-bootstrap/modal';
ver.10.6までの指定方法は以下のとおりです。
import { BsModalRef } from 'ngx-bootstrap';
詳細については、ngx-bootstrap リリースノート を参照してください。
その他
cep マイクロサービスの削除
Things Cloud での CEL (Esper) 利用のサポートを終了しました。cep マイクロサービスはテナントから削除されます。
エクスポートファイルに制限インジケーターを追加
100 万レコードのデータ制限を超えると、アラーム、イベント、およびメジャーメントのエクスポートファイルの最後にインジケータ行が追加されます。以前は、エクスポートファイルの制限に達すると、結果が予告なしに切り捨てられていました。
インジケーター付きの CSV エクスポートの例:
Time,Device name,Creation time,Device name,ID,Source,Text,Time,Type
2021-11-25T10:37:06.485Z,Position #1,2021-11-25T10:37:06.485Z,Position #1,1266,1195,Location updated,2021-11-25T10:37:06.485Z,c8y_LocationUpdate
2021-11-25T10:37:01.484Z,Position #1,2021-11-25T10:37:01.484Z,Position #1,1265,1195,Location updated,2021-11-25T10:37:01.484Z,c8y_LocationUpdate
[…]
limit exceeded!,result truncated!,limit exceeded!,result truncated!,limit exceeded!,result truncated!,limit exceeded!,result truncated!,limit exceeded!
エクスポートファイルの解析自動化等を行っている場合、インジケーター行を処理するように調整する必要があります。
将来のバージョンアップに向けた注意事項
REST API
TenantUsageStatisticsCollection の非推奨クエリパラメータ dateTill を削除
非推奨となった TenantUsageStatisticsCollection のリクエストクエリパラメータ dateTill
を削除する予定です。削除となった理由は Things Cloud の一貫性を保つためです。dateTo
は Things Cloud のあらゆる場所で使用され、TenantUsageStatisticsCollection は dateTill
が使用された唯一の API でした。このため、dateTill
を削除しdateTo
に変更します。
削除後、このクエリパラメータは機能しなくなり、サポートされなくなります。ただし、同じ利用用途で使える dateTo
パラメータに置き換え可能です。
メジャーメントバリデーションの変更
Things Cloud は以前よりメジャーメントには数値を利用いただくことを推奨 (および文書化) しています。ただし、このルールは現在まで施行されていません。今後のリリースで数値が強制され、map や null など、数値以外の値は受け入れられなくなります。現在数値以外のメジャーメントを送信されているお客様はご対応の計画をお願いいたします。既存のデータはストレージから削除されません。
アプリケーション API の破壊的変更 - アプリケーションキーと contextPath を変更する機能のブロック
アプリケーションの contextPath とキーを変更することはできなくなります。 これは破壊的変更であり、これらのアプリケーションプロパティの値を更新しようとする API リクエストは失敗します。
これらのプロパティの値を変更すると、過去のアプリケーションバイナリが壊れる可能性があることが理由です。
ユーザーがキーと、それぞれのキーに一致するマニフェストを持つバイナリをホストしている場合、アプリケーションのキーが変更されると、バイナリは動作しなくなります。
ストリーミング分析
Apama での Things Cloud トランスポート
GenericResponse.body
メンバーは非推奨になり、今後のリリースで削除される予定です。代わりに GenericResponse.getBody
アクションのご利用を推奨します。
具体的には、
AnyExtractor dict := AnyExtractor(AnyExtractor(response.body).getDictionary("")[""]);
もしくは
AnyExtractor dict := AnyExtractor(response.body);
を下記のように変更してください。下記は新旧の Genericresponse
APIと互換性があります。
AnyExtractor dict := AnyExtractor(response.getBody());
イベントの詳細については、API Reference for EPL (ApamaDoc) の com.apama.cumulocity
パッケージを参照してください。
Web SDK
addHook および clearHooks メソッドの利用非推奨
メソッド addHook
と clearHooks
は非推奨となります。 メソッド addHook
は、一致する所有者 (‘device_${id}') を持つマネージドオブジェクトが作成されるたびに、マネージドオブジェクトにデータを追加するカスタムメソッドを呼び出す機能を提供していました。 メソッド clearHooks
は登録されたフックをフラッシュするため、カスタムメソッドは呼び出されません。 デバイス管理では、newDeviceRequest が受け入れられたときにフックが実行されます。
このロジックを再作成したい場合は、@c8y/ngx-components の RealtimeService
Tech Community の関連エントリも参照してください。
Web SDK の Angular 14 への更新
Things Cloud Web SDK を Angular 14 に更新します。カスタムアプリケーションで変更すべき詳細は Angular アップグレードガイド を参照してください。
Angular スキーマ フォームのサポートの削除
より最新の Angular Formly を利用するため、デバイスグリッド列の filteringConfig
の Angular Schema Form 利用サポートを終了します。 この変更の後、すべてのデバイスグリッドのカスタム列定義が新しい定義を使用するように移行されるまで、アプリケーションをビルドすることはできなくなります。
将来的には、AngularJS コンポーネントを含むアプリケーションの他の部分での Angular Schema Form のサポートも終了する予定です。 Angular Formly の詳細については、公式ドキュメントページ を参照してください。
その他
OAI-Secure ユーザーのセキュリティの向上
管理者がロール内の権限を変更すると、該当のロールが割り当てられている、かつ OAI-Secure を使用しているユーザーはログアウトされます。
この措置の目的は、情報への安全なアクセスを損なうことなく、セキュリティを強化し、すべての OAI-Secure ユーザーが Things Cloud の関連情報にアクセスできるようにすることです。 ログインしているユーザーはすぐにログアウトされ、すべての変更が失われるため、管理者がこの変更について通知することを推奨します。
基本認証ユーザーは、この変更の影響を受けません。
Web SDK を利用したカスタムアプリケーションの OAI-Secure 認証対応
将来のリリースでは、基本認証のフォールバックはブラウザーベースのアプリケーションから削除され、すべてのアプリケーションはトークンベースの認証メカニズム OAI-Secure を使用するよう強制されます。 この場合、OAI-Secure をサポートしないすべてのカスタム Web アプリケーションは、新しく作成されたテナントでは機能しません。 独自の Web アプリケーションを開発した場合は、OAI-Secure 認証メカニズムをサポートするように修正をお願いします。ver.10.5 以降の適切なSDKを利用して認証メカニズムを変更し、アプリケーションをビルドし直すことが必要になります。
管理者パスワードバリデーションの改善
Things Cloud のセキュリティを向上させるために、将来のリリースでは、新しいテナントを作成する際の管理者パスワードは、選択されたテナントポリシーに従って検証されます。ポリシーが選択されていない場合、親テナントで設定されたオプションに従ってパスワードが検証されます。
不具合改修
今回のバージョンアップでは、下記の不具合改修を含んでいます。
カテゴリ |
対象 |
変更内容 |
詳細 | TCS No. |
---|---|---|---|---|
GUI | コックピット | データポイントグラフウィジェットのサイズ変更時の表示 | データポイントグラフウィジェットのサイズを変更してもグラフのサイズが変わらなかった不具合は改修され、ウィジェットのサイズに合わせてグラフのサイズも変更されるようになりました。 | - |
GUI | コックピット | データポイントグラフウィジェットのフィルタ機能 | データポイントグラフウィジェットの「フィルター」で「すべて」を選択した場合、時間を置かず設定が反映されるようになりました。 | TC-CASE 0000249 |
GUI | コックピット | データポイントグラフウィジェットのアラーム/イベント表示 | データポイントグラフウィジェットのリアルタイム更新をONにしている場合、アラームやイベントの発生が適切に反映されない、また、一時的にデータポイントグラフウィジェットの縦軸の下部が表示されませんでしたが、正常に表示されるようになりました。 | TC-CASE 0000285 |
GUI | コックピット | データポイントグラフウィジェットの日付時刻指定 | リアルタイム表示をOFFにした場合、「集計日時選択ボックス」を編集できない不具合は改修され、日付と時刻を選択できるようになりました。 | - |
GUI | コックピット | ウィジェットの配置位置 | ダッシュボードに配置したウィジェットの位置が予期せず変わる不具合は改修されました。 | TC-CASE 0000307 |
GUI | コックピット | ウィジェットの配置位置 | モバイルデバイスでダッシュボードを表示した場合、ウィジェットの並び順がPCのブラウザで表示した際の並び順と異なる不具合は改修されました。 | TC-CASE 0000330 |
GUI | コックピット | SCADAウィジェットの表示 | SCADAウィジェットを複数並べて配置していた場合、ブラウザの画面サイズを変更するとウィジェット表示が重なる不具合は改修されました。 | - |
GUI | コックピット | SCADAウィジェットの表示 | SCADAウィジェットのマッピング先に「発生中のアラームステータス(c8y_ActiveAlarmStatus)」を選択するとアラーム件数が負の値となる場合がある不具合は改修されました。 | - |
GUI | コックピット | アセットプロパティウィジェットの表示 | 表示対象のアセット(マネージドオブジェクト)に第2階層以降の構造に同じフラグメントが存在する場合、正しく値が表示されず、編集ボタンをクリックできない不具合は改修されました。 | - |
GUI | コックピット | スマートルールグリッド表示時のドロップダウンリスト | スマートルールのグリッド表示のドロップダウンリストが画面外に展開され編集できないことがありましたが、この不具合は改修されました。 | - |
GUI | コックピット | アラームリストウィジェットの表示対象 | アラームリストウィジェット設定画面の「タイプ」に指定したアラームタイプ以外のアラームが表示されていましたが、指定したアラームタイプのみ表示されるようになりました。 | - |
GUI | コックピット | アラーム重大度の日本語訳 | アラーム重大度「Major」は「主要」と日本語翻訳されていましたが、「メジャー」に修正されました。 | - |
GUI | コックピット | アラーム重大度変更の不具合 | 「しきい値の計測時アラームを作成」スマートルールでシステム内部で保持している状態がリセットされた場合に、アラームマッピングが機能しなかった不具合が改修されました。 | - |
GUI | コックピット | スマートルール「アラーム継続時間 重大度を上げる」 | 「アラーム継続時間 重大度を上げる」スマートルールの対象に複数デバイスを設定している場合に、各デバイスから報告されたアラームの重大度が上がらない場合がある不具合は改修されました。 | TC-CASE 0000199 |
GUI | コックピット | スマートルール | グループに作成したスマートルールの「対象のアセットもしくはデバイス」に複数デバイスを選択/選択解除して適用した場合、スマートルールが多重に動作してしまうことがありましたが、この不具合は改修されました。 | TC-CASE 0000376 |
GUI | コックピット | アセットテーブルウィジェットのアクションボタン押下時の通知メッセージ | アセットテーブルウィジェットのアクション操作のボタンをクリックした際に通知メッセージが表示されない不具合は改修されました。 | TC-CASE 0000375 |
GUI | コックピット | レポートのエクスポート | レポートをExcel形式でエクスポートした際に内容が空(0KB)となることがありましたが、この不具合は改修されました。 | - |
GUI | コックピット | フィールドバスデバイスウィジェット | Modbusのデバイスプロトコル設定で「保持しているレジスタ」と「入力レジスタ」を登録し、フィールドバスデバイスウィジェットで値を参照すると「保持しているレジスタ」と「入力レジスタ」の値が入れ替わって表示されることがありましたが、この不具合は改修されました。 | - |
GUI | コックピット | ダッシュボード共有 | ver.10.5へのバージョンアップ時、ブランディングを適用するとダッシュボードが共有されない事象が発生することがありましたが、この不具合は改修されました。 | TC-CASE 0000228 |
GUI | デバイス管理 | デバイス詳細へのリンク | サブアセット画面の各デバイスからデバイス管理へ遷移するリンクをクリックするとデバイスのホーム画面が表示されていましたが、デバイス詳細画面が表示されるようになりました。 | - |
GUI | デバイス管理 | すべてのデバイス画面のカスタム列設定 | すべてのデバイス画面の「列を設定」>「カスタム列を追加」でヘッダーを日本語で設定すると値が表示されませんでしたが、正常に値が表示されるようになりました。 | - |
GUI | デバイス管理 | SmartRESTのCSVプレビュー | SmartRESTテンプレートのレスポンスに設定したパターンはCSVプレビューの「テンプレートの作成 CSV」に表示されるようになりました。 | - |
GUI | デバイス管理 | SmartRESTのメッセージの組み込みフィールド | デバイスからSmartRESTテンプレートのメッセージを作成すると、外部IDと関連のないデータモデル(例: メジャーメント)を設定した場合、外部IDタイプは組み込みフィールドに表示されなくなりました。 | - |
GUI | ユーザー設定 | 言語設定変更 | 二要素認証を設定したユーザーでログイン後ユーザー設定画面で言語を変更した場合、保存ボタンを押下できず言語を変更できない不具合がありましたが、この不具合は改修されました。 | - |
GUI | 日本語表記 | 日本語表記 | 言語設定を日本語にした場合、管理アプリやホーム画面の一部に英語表記が残っていましたが日本語に翻訳されるようになりました。 | - |
API | 監査API | 監査ログに対するDELETEメソッドの削除 | 監査APIへのDELETEリクエストはステータスコード「405 Method not allowed」を返却するようになりました。 | - |