自社で立てる選択。オープンソースのAPIゲートウェイまとめ

既存のWebサービスに対してAPIを追加したいと考えた時に、システム内部に手を加えなくともAPIゲートウェイを使うことで既存システムとAPIとを疎結合にし、メンテナンスや機能追加をしやすくできます。

さらにAPIゲートウェイはクラウドサービスの他、オープンソース・ソフトウェアも存在します。これらを使えばより手軽にAPI化を実現できるでしょう。

fagongzi/gateway: http api gateway

Goで作られたAPIゲートウェイです。主な機能として、トラフィックコントロール、ネットワーク遮断、ロードバランス、URLベースのルーティング、外部APIの取得、バリデーション、アクセスコントロ−ル、バックエンドサーバのモニタリングがあります。Webベースの管理者画面が提供されています。

Mashape/kong: The API Gateway & Microservice Management Layer, built on NGINX

Luaで作られたAPIゲートウェイです。nginxと組み合わせて利用します。アクセス制限、認証、キャッシング、ログなど多数の機能が提供されています。

restran/api-gateway: An API Gateway for JSON API Server.

PHP製のAPIゲートウェイです。JSON形式のREST APIに対して利用できます。OAuth2による認証処理を行い、バックエンドのサーバに対してリクエストを行います。

apihub/apihub: API Gateway

CLIツールとして提供されているAPIゲートウェイです。エンドポイントを設定し、ユーザを作成すればすぐに利用できます。macOSでの利用が想定されている点を見ると、開発用途での利用が考えられているようです。

adobe-apiplatform/apigateway: A Performant API Gateway based on NGINX and Openresty

nginx用のモジュールとして提供されているAPIゲートウェイです。設定をAmazon S3に置いておき、動的にアップデートできます。APIリクエストのバリデーション、ログ管理ができます。

APIゲートウェイを使えばAPIをOAuthで認証するようにしたり、過剰なアクセスに対して自在にコントロールできるようになります。何よりAPIを提供する上で必要になると考えられる各種機能があらかじめ実装されているのが魅力です。

オープンソースのものであれば、自分たちのサーバに組み込んだり、さらにカスタマイズも自由にできるようになります。導入時の選択肢として魅力的ではないでしょうか。