マイクロサービスの監視
Things Cloudがホストするマイクロサービスは、2つの方法で監視できます。
マイクロサービスのステータスは、目的のマイクロサービスアプリケーションのステータスタブより確認することができます。
ステータスを表示するには、アプリケーション管理の読み取りロールとインベントリの読み取りロールの権限が必要です。
ステータスタブには、次の情報が表示されます。
- インスタンス:現在のテナントにおけるアクティブ、異常、予期(期待通り)のマイクロサービスのインスタンス数
- サブスクリプション:マイクロサービスが登録されたすべてのサブテナントのアクティブ、異常、予期(期待通り)なマイクロサービスのインスタンス数
- アラーム:アプリケーションのリアルタイムで提供されるアラーム
- イベント:アプリケーションのリアルタイムで提供されるイベント
- スマートルール:適用可能なスマートルールのリスト
アラームとイベント
ステータスタブに表示されるほとんどのアラームとイベントは、マイクロサービスで何が起こっているかを厳密に技術的に説明したものです。
利用者向けのアラームタイプは2つあります。
c8y_Application_Down
:マイクロサービスインスタンスを利用できない場合に作成されるクリティカルアラーム
c8y_Application_Unhealthy
:少なくとも1つのマイクロサービスインスタンスが正常に動作しているが、すべてが完全に動作しているわけではない場合に作成されるメジャーアラーム
上記のアラームは、マイクロサービス所有者のテナントに対してのみ作成されます。また、状況が正常に戻る、つまりすべてのマイクロサービスインスタンスが正常に動作している状態に戻ると、自動的にクリアされます。
これらのアラームはスマートルール作成にも利用できます。さまざまなタイプのスマートルールの作成についての詳細については、スマートルールを参照してください。
例えば、マイクロサービスがダウンしたときにメールを送信する場合は、「アラーム時に電子メールを送信」というスマートルールを作成します。
次のタイプのアラームの場合: セクションで、アラームタイプとして c8y_Application_Down
を使用します。対象アセットとして、例えば「echo-agent-server」など、監視するマイクロサービスを選択します。
ログファイル
Things Cloudは閲覧ログを表示して、テナントに所有されたマイクロサービスのステータスに関する、より詳細な情報を提供します。
ログを表示するには、目的のマイクロサービスのログタブを開きます。
ページ上部で、ログを表示するマイクロサービスのインスタンスを選択できます。
備考
マイクロサービスが2つのインスタンスへと規模を変更した場合、インスタンスを切り替えることができますが、両方のインスタンスからのログを同時に表示することはできません。
インスタンスのドロップダウンの横にあるカレンダーから日付を選択し、時間を入力すれば、ログエントリが表示される時間の範囲を選択できます。
備考
ここで入力する時間は、タイムゾーンの違いによりサーバー時刻と異なる場合があります。
右上には、次の追加機能があります。
- ダウンロード :指定した時間範囲のログデータをダウンロードします。
- 暗色テーマ :暗色テーマのオン/オフを切り替えます。
- 自動更新 :自動更新機能を有効にします。有効にすると、表示されたログデータは10秒ごとに自動的に更新されます。
最初に、ログタブにマイクロサービスインスタンスの最新のログが表示されます。
右下には、ナビゲーションボタンがあります。
- 最初 :マイクロサービスの再起動後に、マイクロサービスで利用可能な最も古いログエントリに直接移動します(ログの最大容量:35MB)。
- 前 :時間範囲を10分単位で拡大します。
- 次へ :時間範囲を10分単位で縮小します。
- 最後 :利用可能な最新のログエントリに直接移動します。
選択した時間範囲に利用可能なログがなかった場合、それに応じてメッセージが表示されます。
備考
以前に実行されていたインスタンスのログ、または 35MBを超える以前にローテーションされたログを表示することはできません。しかし、インスタンス内ではDockerコンテナが実行されており、(インスタンス全体ではなく)そのDockerコンテナのみが再起動した場合は、現在実行中のDockerコンテナと最近終了したDockerコンテナのログが表示されます。
ログは常に stdout
と stderr
の両方を使用してDockerコンテナから読み込まれ、ログ生成元によって区別/フィルタリングすることはできません。