AP5000W Cube Plug

セットアップを始める前に

  • NetFront Agent® for Things Cloud は、Things Cloud接続用ソフトウェアです。
  • 下表の実行環境にある IoT-Gateway および 対応センサ でシステムを構成し、センサー群からのデータの可視化するテンプレートを活用することで、お客さま自身が簡単に IoT PoC を始めることができます。

システム構成

実行環境

製品名 備考
IoT-Gateway AP5000W Cube Plug NetFront Agent®向け カスタムゲートウェイ
Things Cloud接続用ソフトウェア NetFront Agent® for Things Cloud Things Cloud 向けカスタムソフトウェア
EnOcean受信用USBドングル EnOcean USBゲートウェイ USB400J IoT-Gatewayに外付け

AP5000W Cube Plug

  • AP5000W Cube Plugは、コンパクトな筺体を直接コンセントに差し込むだけで利用できる安価で使い勝手の良いゲートウェイです。Wi-Fi、EnOcean (EnOcean受信用USBドングルを外付け) に対応しています。なおAP5000W Cube Plugの販売対象は、日本国内でご利用のお客さまを対象としております。

AP5000W Cube Plug image 幅x奥行きx高さ:49x49x45mm

NetFront Agent® for Things Cloudの主な機能

説明                 
Things Cloud 接続機能 Things Cloud デバイス認証
Things Cloud デバイス登録
Things Cloud データ送受信
Things Cloud デバイス制御
Things Cloud デバイス制御機能
リモート機能
・ログ取得
・リブート
・ソフトウェア更新 など

EnOceanセンサーデバイスのデータ収集機能 温湿度センサ
照度センサ
マグネットセンサ
スイッチ
人感センサ
CO2センサ など

対応済み EnOceanセンサーデバイス一覧

センサー種別 製品名 EEP      
温湿度センサ ローム CS-EO431J-HSM A5-04-02
照度センサ アーミン ETB-ILL A5-06-02
人感センサ オプテックス ワイヤレス在室検知センサ A5-07-01
CO2センサ 日本写真印刷 GS1A-A01WH A5-09-04
マグネットセンサ ローム CS-EO429J D5-00-01
スイッチ オプテックス ワイヤレス・ロッカースイッチ (ダブル) F6-02-04

セットアップ手順

前提条件

  • NTT Communicationsより 認証情報 および ネットワーク設定済みの AP5000W Cube Plug をお受け取りください。

EnOcean センサーデバイスの登録

  • 電源投入前に、AP5000W Cube Plug に EnOcean受信用ドングルをUSB ポートに挿します。

  • 次に、AP5000W Cube Plug を コンセントに挿し起動します。

  • すべてのデバイスのページに、対象デバイスが登録されていることを確認します。

  • 対象デバイスの設定のページに、以下を保存してください。
{
  "logLevel": 2,
  "whitelist": {
    "A_Product_Of_EnOcean": {
      "devices": []
    }
  }
}

  • AP5000W Cube Plugの起動中に teach-in信号を送信してください。
  • teach-inを受信した Things Cloudのエージェントデバイスのイベントのページに、以下のようなイベントが通知されます。
{ "device_name": "0x04010195", "device_id": "0x04010195", "RORG": "0xD5", "FUNC": "0x00", "TYPE": "0x01" }

  • こちらを対象デバイスの設定のページに [whitelist - A_Product_Of_EnOcean - devices] の配列に追加して、保存ボタンを押してください。
{
  "logLevel": 2,
  "whitelist": {
    "A_Product_Of_EnOcean": {
      "devices": [{ "device_name": "0x04010195", "device_id": "0x04010195", "RORG": "0xD5", "FUNC": "0x00", "TYPE": "0x01" }]
    }
  }
}

  • 対象デバイスのページにて、設定の更新に成功していることを確認します。

  • 対象デバイスの子デバイスのページで、EnOcean ID が登録されていることを確認します。

  • teach-in非対応のEnOceanセンサーデバイスを使用する場合は、以下の例を参考にEnOcean センサーデバイスのデバイス情報を すべてのデバイスの設定に登録してください。基本のログレベルはinfoとし、logLevel: 2 を指定します。

    • 指定可能なlogLevelは 0(Trace)〜4(Error)です。
    • logLevelを下げたまま長期運用を行うとデバイスのリソースが逼迫する恐れがありますので、logLevelの変更は必要な期間のみご利用ください。
  • 以下は、EEP 番号が A5-06-02 でEnOceanID が 0x040153EA であるセンサーデバイスの場合の設定例となります。

{
  "logLevel": 2,
  "whitelist": {
    "A_Product_Of_EnOcean": {
      "devices": [
        {
          "device_name": "lightsensor_0x040153EA",
          "device_id": "0x040153EA",
          "RORG": "0xA5",
          "FUNC": "0x06",
          "TYPE": "0x02"
        }
      ]
    }
  }
}

EnOcean センサーデバイスのデータの確認

  • 子デバイスのメジャーメントのページで、EnOcean センサーデバイスのデータを受信していることを確認します。 (以下は EnOceanID: 0x04010195、EEP: D5-00-01のマグネットセンサを動作させております。)

  • 以上でセットアップは完了です。

オフィスの空気環境 CO2濃度 を可視化する

  • オフィスに CO2センサ (EEP: A5-09-04) を設置して冬場の二酸化炭素濃度と室温を計測します。

  • 厚労省の指針は、二酸化炭素の含有率 1,000 ppm以下となります。こちらのオフィスの空気環境は、ワーキングタイムで少々基準値を超える結果となりました。


センサデータ形式

  • AP5000W Cube Plugによって接続されるEnOceanセンサは以下のデータを送信します。

温湿度センサ(A5-04-02)

  • 以下の**メジャーメント(Measurement)**を送信します。
{
  "time": "2018-03-20T02:41:55.454Z",
  "source": {
    "id": "11111111",
  },
  "type": "c8y_PTCMeasurement",
  "c8y_HumidityMeasurement": {
    "h": {
      "unit": "%RH",
      "value": 42
    }
  },
  "c8y_TemperatureMeasurement": {
    "T": {
      "unit": "C",
      "value": 25.759999999999994
    }
  },
  "c8y_SignalStrength": {
    "rssi": {
      "unit": "dBm",
      "value": -67
    }
  }
}

照度センサ(A5-06-02)

  • 以下の**メジャーメント(Measurement)**を送信します。
{
  "time": "2018-03-20T02:51:01.788Z",
  "source": {
    "id": "11111112",
  },
  "type": "c8y_PTCMeasurement",
  "c8y_LightMeasurement": {
    "e": {
      "unit": "lux",
      "value": 400
    }
  },
  "c8y_SignalStrength": {
    "rssi": {
      "unit": "dBm",
      "value": -76
    }
  }
}

人感センサ(A5-07-01)

  • 以下の**メジャーメント(Measurement)**を送信します。

  • com_OccupancyMeasurement.p.value の値は 0=不在、1=在を示します。

{
  "time": "2018-03-20T02:46:17.341Z",
  "source": {
    "id": "11111113",
  },
  "type": "c8y_PTCMeasurement",
  "c8y_SignalStrength": {
    "rssi": {
      "unit": "dBm",
      "value": -58
    }
  },
  "com_OccupancyMeasurement": {
    "p": {
      "unit": "",
      "value": 1
    }
  }
}

CO2センサ(A5-09-04)

  • 以下の**メジャーメント(Measurement)**を送信します。
{
  "time": "2018-03-20T02:44:24.662Z",
  "source": {
    "id": "11111114",
  },
  "type": "c8y_PTCMeasurement",
  "c8y_HumidityMeasurement": {
    "h": {
      "unit": "%RH",
      "value": 38.5
    }
  },
  "com_CO2": {
    "c": {
      "unit": "ppm",
      "value": 1490
    }
  },
  "c8y_TemperatureMeasurement": {
    "T": {
      "unit": "C",
      "value": 25.2
    }
  },
  "c8y_SignalStrength": {
    "rssi": {
      "unit": "dBm",
      "value": -52
    }
  }
}

マグネットセンサ(D5-00-01)

  • 以下の**メジャーメント(Measurement)**を送信します。

  • com_MagnetMeasurement.M.value の値は 0=開、1=閉を示します。

{
  "time": "2018-03-20T03:12:14.937Z",
  "source": {
    "id": "11111115",
  },
  "type": "c8y_PTCMeasurement",
  "com_MagnetMeasurement": {
    "M": {
      "unit": "",
      "value": 1
    }
  },
  "c8y_SignalStrength": {
    "rssi": {
      "unit": "dBm",
      "value": -55
    }
  }
}

スイッチセンサ(F6-02-04)

  • 以下の**イベント(Event)およびメジャーメント(Measurement)**を送信します。

  • ボタンの状態は**イベント(Event)**で送信されることに注意してください。

{
  "time": "2018-03-20T02:50:07.670Z",
  "source": {
    "id": "11111116",
  },
  "text": "EnOcean Event",
  "type": "EnOcean Event",
  "data": {
    "BI": "pressed",
    "AI": "released",
    "B0": "released",
    "A0": "released"
  }
}
{
  "time": "2018-03-20T02:50:07.672Z",
  "source": {
    "id": "11111116",
  },
  "type": "c8y_PTCMeasurement",
  "c8y_SignalStrength": {
    "rssi": {
      "unit": "dBm",
      "value": -55
    }
  }
}

その他、デバイス制御機能

ログ確認

  • 対象デバイスのログのページで、ログを確認することができます。

  • なお検索範囲は以下の通りとなります。
    • dateFrom, dateToは 1970年1月1日 09:00:00 から 2106年2月7日 15:28:15
      (エポック時間として0 ~ 4,294,967,295)
    • searchTextには、ダブルクォーテーションを含まない
    • searchTextは、100文字以内
    • maximumLinesは、0から9999まで
  • 範囲外の値のログファイルを要求した場合はオペレーション失敗となります。

リブート

  • 対象デバイスのページで、リブートを実行することができます。

ソフトウェア更新

  • 対象デバイスのソフトウェアで、インストールするファームウェアを選択しインストールを実行することでソフトウェアを更新することができます。

デバイス交換

  • NTT Communicationsより 交換用の AP5000W Cube Plug をお受け取りください。
  • 交換用の AP5000W Cube Plug の Wi-Fi MACアドレスを確認します。

  • 対象デバイスの固有情報のページで、交換用のデバイスの Wi-Fi MACアドレスを入力します。

製品概要

説明                                
ソフトウェア 構成ソフトウェア
・NetFront Agent® for ThingsCloud

無線通信
・Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz
・認証方式:PKS、PSK2、WPA2、WEP
・EnOcean (EnOcean受信用USBドングル)

通信プロトコル
・HTTP1.1
・TLS1.2
・UDP/TCP
・IPv4
・EnOcean (EnOcean受信用USBドングル)
・NTP Client (NTP Server固定、Timezone:JST)

通信の暗号化
・アプリケーション層(HTTP):TLS1.2準拠
・データリンク層(EnOcean):なし

通信機能
・各標準規格に準拠
(以下は制限事項となります)
・アプリケーション層:long pollingはBayeuxプロトコルのサブセット
・EnOcean:掲載のセンサーデバイスのみ対応

リモート機能
・ログ取得
・リブート
・ファームウェア更新

ハードウェア CPU:QCA4531 SoC
RAM:128MB
ROM:128MB(NAND Flash)
OS:Linux OpenWrt 3.14

インターフェース
・USB 2.0
・AC100Vコンセント(JIS C 8303 2極コンセント)平行型
・電源は AC 100 - 240 [V]
・待機消費電力:USB未使用で 2.4 [W]

USB 仕様
・1 ポート
・A-Type
・EnOcean USBゲートウェイ USB400J 受信専用

インターフェース
・本体の起動:電源供給時
・本体の停止:電源喪失時

LED仕様
・WiFi LED:常時消灯
・Power LED:
   電源投入時:点灯後に消灯 (5秒間)
   ブート処理:点滅
   OS起動完了:点灯
   電源喪失時:消灯

ボタンファンクション
・WPS ボタン:不活性
・RESET ボタン:リセット
 (ファームウェア更新時の初期設定値に切り戻します)

証明 / 認定
・RoHS司令
・電気用品安全法に準拠
・技術基準適合証明、技術基準適合認定
・VCCI

備考
・AP5000W Cube Plugの販売対象は、
 日本国内でご利用のお客さまを対象としております。

各操作部の名称

AP5000W Cube Plug-panel

著作権

  • 本製品の中に記載されている商標や会社名はそれぞれ所有する各社に帰属します。
  • 本製品の機能、ライセンス、商標等に関する権利表記はそれぞれのドキュメント内に記載されています。 その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。 本製品に明示されている各権利者の知的財産権表示、免責、その他の事項を削除、変更したり、これらの事項に混同を生じさせたりするような表示を新たに付すことはできません。